5年ぶりにとある同期と再会した。
このブログにも数回登場したことがある、元ナイジェリア駐在員である。
このブログにも数回登場したことがある、元ナイジェリア駐在員である。
彼は3年間のナイジェリア駐在を経て、現在ドバイへステージを移し活躍しているが、
今回日本出張でばったりと会い、ゆっくり話をする機会が出来た。
最近、メディアでも伸びる市場としてアフリカが度々報道されるようになってきている。
日本勢も、さあこれから本格展開という段階であるが、彼の話を聞くと
次々と衝撃的な事実を知る。
日本勢も、さあこれから本格展開という段階であるが、彼の話を聞くと
次々と衝撃的な事実を知る。
例えばサムスンやLGなどの韓国勢は20名近い駐在員を出し、スマホのギャラクシー
など、大々的な宣伝活動を展開しているという。日系企業はよくて駐在1名出すか、
あるいはUAEからの遠隔オペレーションに留まっている。
など、大々的な宣伝活動を展開しているという。日系企業はよくて駐在1名出すか、
あるいはUAEからの遠隔オペレーションに留まっている。
また中国勢もハイアールや美的集団など白物を中心に大規模進出を果たしており、
現地市場での存在感は非常に高い。
現地市場での存在感は非常に高い。
アフリカで徐々に中間層が増えてきているとはいえ、やはり圧倒的な安さの商品、
いわゆるボリュームゾーン商品が販売のメインとなる。
また、アフリカ特有の事情に適した現地適格商品も求められるであろう。
特に中国勢は現地で生産工場を建て、価格面で市場を意識したものづくりを進めている。
いわゆるボリュームゾーン商品が販売のメインとなる。
また、アフリカ特有の事情に適した現地適格商品も求められるであろう。
特に中国勢は現地で生産工場を建て、価格面で市場を意識したものづくりを進めている。
他仕向地向けに展開している商品をそのままアフリカに持っていくだけでは
価格競争力の面で 全く太刀打ちできないだあろう。
アフリカは電力事情が悪く、一日2-3時間くらいしか安定した電力供給が
実現できない。となると、ほとんどを自家発電機で廻していかざるをえない。
実現できない。となると、ほとんどを自家発電機で廻していかざるをえない。
昔聞いた話で、日本の洗濯機が一日中運転し続ける、というものがある。
いわく、電力が落ちる度に洗濯コースがリセットされ、復旧するたびに
最初から洗い直す、というもの。賢すぎる家電も、ここでは無用の長物である。
いわく、電力が落ちる度に洗濯コースがリセットされ、復旧するたびに
最初から洗い直す、というもの。賢すぎる家電も、ここでは無用の長物である。
アイフォーンも、プレステも、白物家電も、日本で発売されている家電のほとんどは
中国製である。しかし、中国ブランドの家電は日本であまり見かけない。
ハイアールなど、一部冷蔵庫で頑張っているものもあるが、ブランド認知の低さと
日系ブランドの信頼性により、今後急激に国内で増えることはないかもしれない。
中国製である。しかし、中国ブランドの家電は日本であまり見かけない。
ハイアールなど、一部冷蔵庫で頑張っているものもあるが、ブランド認知の低さと
日系ブランドの信頼性により、今後急激に国内で増えることはないかもしれない。
しかし、海外の新興国に目を移したとき、私たちは静かに進行している中国企業の
海外展開の実情を初めて知る。
いつか、中国経済が現在の7%の成長を下回るとき、中国国内で
過剰となった在庫が一気に海外へ、ダンピングに近い値段で
たたき売られる時がくるかもしれない。
過剰となった在庫が一気に海外へ、ダンピングに近い値段で
たたき売られる時がくるかもしれない。
現在の鉄鋼業界が面している、需要が増えていないのに
中国メーカーが増産を続け、安値で世界へ供給し、儲からないという構図が
家電業界に来ないとも限らない。
中国メーカーが増産を続け、安値で世界へ供給し、儲からないという構図が
家電業界に来ないとも限らない。
引き続き、中国の動向に要注意、である。